ニュースリリース

2008年09月30日

VR作品「国宝 聖徳太子絵伝」、好評につき10月3日より再上演 東京国立博物館と凸版印刷が開設した「TNM&TOPPANミュージアムシアター」

東京国立博物館 凸版印刷株式会社

 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:佐藤禎一、以下東京国立博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、共同で東京国立博物館資料館に開設した「TNM&TOPPANミュージアムシアター」において、10月3日(金)から11月24日(月・休)まで、VR(バーチャルリアリティ、※1)作品「国宝 聖徳太子絵伝」を上演します。

 本作品は、昨年11月のミュージアムシアター開設にあわせて、東京国立博物館と凸版印刷が共同制作したコンテンツ第1弾作品です。前回の2007年11月から行われた約5ヶ月のロングラン上演では、多くの一般来場者が鑑賞し、VRの特性を活かした上演手法で特に以下の3点において高い評価を得ました。
1)実物展示の期間中は事前学習の機会となり、実物の作品に対する理解が深まった
2)超高精細の作品画像を間近で細部まで鑑賞できた
3)作品が元来あった空間の中に戻して鑑賞する仮想体験ができた
 再上演にあたっては、昨年の上演シナリオに新しいエピソードを追加し、絵伝に描かれた太子の偉業や伝説の数々をナビゲータが分かりやすく紹介します。

 また、10月28日(火)潤オ11月24日(月・休)の間は、東京国立博物館法隆寺宝物館で国宝「聖徳太子絵伝」の実物が公開されます。VR映像と実際の作品を見比べることが可能な貴重な機会となります。


監修:東京国立博物館 / 制作:凸版印刷株式会社 / 協力:法隆寺

【VR作品 「国宝 聖徳太子絵伝」について】
 本作品は、現在、東京国立博物館に収蔵されている国宝「聖徳太子絵伝」を、VR技術を用いて元来納められていた法隆寺東院伽藍(とういんがらん)の絵殿(えでん)に戻して映像化したものです。超高精細の映像をスクリーンに映し出すことによって、あたかも絵殿で鑑賞しているかのような体験をすることができます。シアターでは、絵伝に描かれた60近くもの太子の偉業や伝説から、選りすぐったエピソードをシナリオ化し、江戸時代に模写された絵伝とも比較しながら、ナビゲータが分かりやすく解説をします。

【国宝 「聖徳太子絵伝」について】
 「聖徳太子絵伝」は太子の偉業や伝説を人々に伝えるためその伝記を絵画化したものです。VR化された絵伝は現存する聖徳太子絵伝のうち最古・最大の作品で、延久元年(1069)、秦致貞によって描かれました。幅14m、高さ2mの大画面に太子の60近い事跡がちりばめられています。元来は法隆寺東院伽藍の絵殿にありましたが、現在は東京国立博物館内の法隆寺宝物館に収蔵、年に1度、約1ヶ月間のみ展示されています。そこには、信仰と政務に人生を捧げた太子の姿のみならず、勇ましく馬で駆け、蓮華の花びらを降らせるなどの幻想的なストーリーも描かれており、伝説化された太子の物語を目にすることができます。

【「TNM&TOPPANミュージアムシアター」について】
 「TNM&TOPPANミュージアムシアター」は、2007年11月2日、東京国立博物館と凸版印刷が共同で東京国立博物館資料館内に開設した、最先端のデジタル技術で貴重な文化財や文化遺産を様々な手法で紹介するシアターです。240インチの大画面スクリーン上で、フルハイビジョンの約4倍という超高精細の映像を投影します。シアターでは通常容易に行くことができない空間などを再現・復元して上演し、あたかもそこにいるかのような臨場感を楽しむことができます。作品の世界はナビゲータがわかりやすくご案内します。

【シアター仕様】
・4K※2 対応プロジェクタによるVR映像投影
・スクリーンサイズ 240インチ(幅約5m、高さ約3m)
・席数 30席

【ご利用案内】
・上演日:金・土・日曜日、祝・休日
・上演期間:2008年10月3日(金)〜11月24日(月・休)
・受付締切:9:50/10:50/11:50/13:50/14:50/15:50
※当日予約制です。上記時間までに以下の受付でご予約下さい。
・上演開始:10:00/11:00/12:00/14:00/15:00/16:00
※上演時間は約20分です。
・シアター受付:本館1Fエントランス
・観覧料:無料(当日の東京国立博物館入館料が必要です)
※アンケートにご協力ください。
・ホームページ: http://www.toppan-vr.jp/mt/

※1 VR(バーチャルリアリティ)とは
 バーチャルリアリティでは、コンピュータで生成された3次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながら、その3次元空間に居るかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細3次元データ(形状、質感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。生成された高精細映像を展示するのに大型スクリーンを用いると、鑑賞者はまるでその空間にいるかのような没入感を一層深く体験することができます。

※2 4Kとは
 米大手映画会社7社を中心とするデジタルシネマ標準化団体「DCI」(Digital Cinema Initiatives, LLC)が提唱するフォーマットで、フルハイビジョンの4倍以上の885万画素(4096×2160ピクセル、4K×2K)の解像度のことです。

以上