
リブランディング
従業員8000人の心を一つにするグループブランディング
静岡鉄道株式会社様
- #MBOを伴うブランディング
- #グループブランディング
静岡鉄道株式会社様は、静岡県静岡市に本社を置き、静岡東部を拠点に事業を展開する鉄道グループ会社です。鉄道事業やバス・タクシー事業、不動産事業、ホテル、レストラン、保険など地域に根差し展開する事業は多岐にわたり、グループ会社は30社、8000人の従業員を抱えています。
2019年3月に設立から100周年を迎えるにあたりグループロゴを刷新。個々それぞれの事業力を一つにし、グループ全体の総合力を高めることを目指してグループブランディング及びインナーブランディングを実施しました。
静岡鉄道株式会社様では、2021年を目標年度とする中長期経営ビジョンに「信頼され、選ばれる静鉄グループ」を掲げており、その注力テーマの一つにグループブランディングがありました。様々な業態を持つグループ会社30社が、個々の事業領域を超えて、グループ全体の総合力で地域貢献することで「信頼され、選ばれる静鉄グループ」を実現できるとお考えでした。
プロジェクトが始動したのは2011年頃のことでした。
約10年の歳月をかけてグループブランディングを確立し、グループ30社の従業員一人ひとりにまで浸透させることが目標です。
まずは、ブランド戦略を明確化することからスタートしました。グループ各社からプロジェクトメンバーを招集し、グループブランドがどうあるべきかについてのワークショップを行いました。半年以上かけ議論を重ねた中で、出てきた意見を集約しブランド戦略を策定。ブランドステートメント及びタグラインを開発していきました。

次に、策定したブランド戦略をグループ全社に浸透させ、実行へと移していくため、インナーブランディングに取り組みました。
柱となった施策の一つが、選抜メンバーによる「ブランドリーダー研修」。
参加したのは、各社の社長や総務部長などブランドの理解者であるリーダー層と、現場で中心となり周囲を巻き込みながら推進できるリーダー層。ブランド概論などの座学から、どのように実践していくかのアクションプランづくりまで、様々な研修プログラムを行いました。
そしてもう一つの柱が、全従業員の方を対象にした「新ブランド浸透施策」。
社内にブランド宣言ポスターを掲出し、ブランドブックを配布。さらに、グループ会社社長と各社社長「連名による手紙」を、従業員一人ひとりの元へ送付しました。手紙では、ブランドに込めた思いを伝えるとともに、社長ご自身が取り組むテーマについて直筆で宣言していただきました。
また従業員もブランディングに参加できるよう「個人目標記入ツール」を同封。8000人のアクション目標が集まり、心を一つにする取り組みができました。
トップダウンの直接的なメッセージと、従業員全員が参加できるボトムアップ施策。ハイブリットで取り組むことで、全社・全従業員のグループブランディング参加へのモチベーションを高めていきました。
選ばれた60名のブランドリーダが集まり、研修を重ねました。


インナーブランディングと並行して、外部への働きかけも進めていきました。
2019年3月に迎える設立100周年を発表の機会とすることを目指して、2017年頃よりVI刷新プロジェクトを開始。グループ会社30社の視覚的な統一を図っていきました。
様々な意見を伺いながら、ブループブランドを示すシンボルが完成。あわせてグループ30社のロゴタイプ統一も行い、新しいVIを構築していきました。

抱える複数のグループ企業を一つにまとめ、総合力を発揮することで将来的発展につながるとお考えの企業様も多いかと思います。
施策として視覚的な統一を図るVI開発は重要な事項ですが、そのVIのもと全社・全従業員が心を一つにして行動に移すためには、グループ全体のインナーブランディング施策が非常に大切です。トッパンではグループブランディングの構築や戦略づくりまでサポートするだけでなく、浸透・推進するために実効的なアイデアや手法をご提案いたします。