感性に訴えかける「環境配慮パッケージ」を考えられないかという想いから、「プラントイミテーション」をテーマにプロジェクトをスタート。当社の強みである建装材印刷で培った木目再現の知見をフルに活かし、見た目だけではなく手触りまでも再現しました。
花びらの筋や繊細な葉脈の一本一本の画像を得るために、特注の高精細立体スキャナーでスキャニングを行い、得られた奥行データに凹凸を再現する樹脂層の印刷を重ね、かつてない繊細な立体感を生み出しました。さらにエンボス加工により樹脂層では作れない大きな立体感をつけています。
紙やフィルムの基材を変え、印刷再現性や植物特有の透け感にもこだわり、パッケージに植物の生命を宿らせました。
建装材を扱うTOPPAN環境デザイン事業部と共同で開発
https://forest.toppan.com/
パッケージ展開イメージ
花のつぼみの中に、とても大切なひとへ贈る、 とても大切なものをそっと包んで運びましょう。
広がる花びらの中から現れるうれしい贈り物、きっとあの人の笑顔が咲くはず。
(パッケージ構造のイメージ)
花弁一枚一枚を切り離し、それぞれの表面と裏面に対し高精細スキャニングを行い、データ上でそれらをつなぎ合わせ、3層のパーツを構築し、重ね合わせることでふわっと広がる花びらの形態を再現しました。




葉一枚一枚を研究し、葉脈の流れや葉緑のしなりなど細部に至るまで再現した紙製のパウチはまるで葉そのもの。
自然の中でのめぐり逢いのような、爽やかな商品との対面を演出します。
(印刷テストの様子)
葉脈の凹凸を樹脂層で再現する為、葉の表面の立体情報を精密スキャナーで読み込み、幾層もの印刷版を作成し、版を重ねることで葉のリアルな表現を追求しました。写真は刷り出し見本の一部です(※写真は全て植物ではなく印刷物です)。試し刷りと修正を繰り返し、最も自然の葉に近い印刷方法を模索しました。
私たちはこれからも、サステナブルなパッケージを開発するとともに、自然を愛する心も育むような、情緒的な表現開発にも取り組んでいきます。
実施検討の際、デザインは変更させて頂きます。