若潮酒造様の主力3商品で環境配慮型パッケージを導入、紙パックとしてリサイクルが可能に
若潮酒造様は鹿児島県大崎町と志布志市の蔵元5社が集まって1968年に設立された会社で、地域活性化、地元生産者さんとの連携やSDGsを意識した商品開発に積極的に取り組まれています。この度、若潮酒造様の焼酎「さつま白若潮1.8Lパック」「さつま黒若潮1.8Lパック」「さつま黒若潮0.9Lパック」において、環境配慮型パッケージ EP-PAK・GLを採用いただきました。
従来の焼酎パックは、牛乳パックとは異なり内側にアルミ箔が貼り合わされているため、リサイクルが難しく、焼却処理施設を持つ自治体では一般的に燃えるごみとして廃棄されます。対して今回採用いただいたEP-PAK・GLはGL FILMという高いバリア性を有したフィルムを活用することで、アルミ箔と同様の性能を維持しつつ、従来はリサイクルができていなかった焼酎パックが紙パックとしてリサイクル可能になりました。
また、口栓にはプルレスキャップ®が使われています。プルレスキャップとは、プルリングのような中栓がなくてもしっかり密封でき、キャップを取るだけですぐに中身を注ぐことができる独自構造の口栓です。プルレスキャップには開栓が目視で確認できる改ざん防止機能がついており、販売時のシュリンク包装が不要となり、プラスチックの使用量削減にもつながります。
大崎町・志布志市のリサイクルの取り組みに地元企業として参画
鹿児島県大崎町と志布志市は焼却施設を保有せず、長年ごみの分別とリサイクルを行ってきました。現在、大崎町のリサイクル率は83%に達し、第2回ジャパンSDGsアワードを受賞するなど全国的にも注目を集めています。2021年に発足した一般社団法人大崎町SDGs推進協議会では、これまで実施されてきた住民によるごみの分別だけではなく、その上流にあたる商品の製造者とともにごみの低減や世の中のリサイクル率の向上を促す取り組みを検討していました。
このような状況で、TOPPANは大崎町SDGs推進協議会と地元企業との連携の最初の事例として、大崎町や近隣の志布志市で日常酒として飲まれている焼酎を製造している若潮酒造様に、環境配慮型パッケージEP-PAK・GLの導入を提案しました。若潮酒造様としても、地元に根付いた企業としてリサイクルを起点とした地域の活性化に貢献したいという思いから提案に賛同いただきました。芋焼酎で本パッケージが導入された例は少なかったため、官能評価による酒質の確認や設備の調整等を慎重に行っていただき、環境配慮型パッケージEP-PAK・GLの導入に至りました。