お客さまとの直接的な接点であるパッケージには、商品特徴・使い方・消費期限・キャンペーン情報など多くの情報が記載されています。
一方で、パッケージのサイズや印刷範囲には限りがあり、記載可能な情報に制限が生じることも少なくありません。
そういった課題に対し、2次元バーコードは商品やブランドwebサイトにアクセスしてもらうことで、パッケージに記載しきれなかった情報提供を可能にしてきました。しかしながら今では2次元バーコードは一般的なものとなり、2次元バーコードを記載するだけではその内容自体に興味・関心を持っていただくことが難しくなりました。2次元バーコードにスマートフォンをかざす手間もあり、多くのお客さまにアクセスしてもらうのは容易ではありません。予算をかけて2次元バーコードのアクセス先に良いコンテンツを準備しても、アクセスしてもらえないのでは元も子もないことになります。
そこで私たちはお客さまが“スマホカメラを向けたくなる”2次元バーコードを開発できれば、パッケージを通じたコミュニケーションをより豊かなものにできるのではないかと考え、今回の開発をスタートしました。
生成AI×2次元バーコードの可能性
私たちは“スマホカメラを向けたくなる”2次元バーコードを実現するために
「発見や気づき」の要素を含むことが重要になるのでは?と考えました。
そしてその「発見性」を生む手段として生成AIに着目しました。
生成AIを活用することで、一見普通の画像に見えながら2次元バーコードとして機能する1つの画像として生成することが可能になりました。また、視覚的に2次元バーコードを発見しづらいものから発見しやすいものまで調整可能なため、用途に合わせて2次元バーコードとしての読み取りやすさをコントロールできるのも大きなポイントです。読み取りやすさを強めることで、デフォルトのカメラアプリで読み込むことも可能となります。
既存のデザインや画像に擬態することで「発見性」や「気づき」を生み、読み取り行動を誘発する特徴から、私たちはこの新しい2次元バーコードを『doCO?DE』と名付けました。このdoCO?DE を用いることでどのようなコミュニケーションが可能になるか。そのアイデアを一部ご紹介いたします。
『doCO?DE』による
コミュニケーション施策のアイデア
アイデア①
『偶然出会う!アクセスしたくなるヒミツの情報』
旅先で偶然出会ったお店や、何かを発見したり気づいた商品にいつもより親近感や運命を感じたことはありませんか?そんな「偶然性」や「発見性」「気づき」を作ることがdoCO?DEによって可能になります。
まず通常のデザイン商品と同時に、レアパッケージとしてdoCO?DEを使用したパッケージを展開します(上図右の画像)
偶然レアパッケージを手にしたお客さまがdoCO?DEを発見した際に、2次元バーコードではないか?という「気づき」を感じ「読み込めるかどうか試したくなる」心理を誘発します。
このdoCO?DEの「発見性」はブランドのファンになってもらうための「おいしさの秘密」を伝えるコンテンツや、発見したことにプレミアム感を与える「限定公開」のコンテンツと相性が良く、特別感の演出やSNS上での自然な話題形成に繋げることが可能になると考えています。
▽イメージ
アイデア②『絵柄連動、プレゼントキャンペーン』
ふたつめは既存のブランドの世界感をデザインとして表現しながら2次元バーコードとしても機能するキャンペーン活用例です。 『doCO?DE』はデザイン性を持たせることができますので、モチーフとして使われることの多い、花などの複雑な画像にも擬態することが可能です。
ブランドの世界観に親和性の高いデザインを施したアテンションをLPサイトの入り口とすることで一見、花の画像に見えるdoCO?DEが、ついつい読み込みを試したくなる行動を誘発します。従来のパッケージデザインはそのままに、ブランドの世界観を後押しするようなプロモーションツールになると考えています。
伝えたい情報を、伝わる手段で。私たちはパッケージのデザインと企画で、お客さまとの豊かなコミュニケーションが生み出せるよう開発を続けます。
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