カートカンは、TOPPANが開発した円柱状の紙製飲料容器です。本コラムでは、カートカンが資源循環に寄与できる理由と適切なリサイクル方法を紹介します。
「紙パックマーク」のカートカンはリサイクルが可能
カートカンには「紙パックマーク」が付与されています。「紙パックマーク」は、飲料や酒類用紙パックで、アルミ不使用のものに表示することができます。カートカンは紙製飲料容器であることに加え、透明蒸着バリアフィルムGL BARRIERを採用しているため、アルミ不使用の容器となっています。そのため、「紙パックマーク」を付与することができます。
では、「紙パックマーク」にはどのような意義があるのでしょうか。「紙パックマーク」はリサイクルにおいて、大切な意味を持ちます。
「紙パックマーク」は前述の通り、飲料・酒類用の紙パックでアルミを使用しないものが対象となります。代表的なものが牛乳パックです。「紙パックマーク」付きの容器は上質な資源として、回収された後、トイレットペーパーなどにリサイクルされます。
「紙パックマーク」のほか、識別マークには「紙マーク」があります。「紙マーク」は紙製の容器包装に付与されるマークです。ただし、飲料・酒類用の紙パックでアルミ不使用のものは対象外です。アルミが使われている飲料用の紙容器がこちらに当てはまります。
飲料用の紙容器には、アルミが使用されているものと不使用のものがありますが、カートカンはすべて「紙パックマーク」なので、牛乳パックと同じようにリサイクルができます。
リサイクルに関しての代表的なQ&Aをまとめました。
Q. カートカンは洗わずに出してもいい?
A. 汚れたままでは悪臭の原因になります。新たに生まれ変わるリサイクルルートだからこそ、使った人も回収する人にとっても、清潔に管理することが大切です。
Q. 「開いて、乾かして」からリサイクルするのはなぜ?
A. 回収時にかさばらないように、開いてから出してください。乾かさないとカビの原因となってしまいます。
Q. 「紙パックマーク付きのカートカン」は、お菓子の紙箱と混ぜて出しても大丈夫?
A. お菓子の箱などの「雑がみ」と一緒に出してしまうと、リサイクルされずに燃やされてしまうことがあります。せっかくリサイクルできるカートカンが燃やされてしまうのはもったいないです。「紙パックマーク付きのカートカン」を見つけたら、新聞・雑誌・段ボール・雑がみと混ぜずに、それぞれ分けてリサイクルしてください。
詳しくは、全国牛乳容器環境協議会「地球にやさしく 紙パックのリサイクル」をご覧ください。
他にもあるカートカンの魅力とは?
サステナブルの視点から、カートカンの魅力をひも解きます。
①食品ロスの低減
カートカンの内側には、TOPPANが独自に開発したGL BARRIERを使用しています。GL BARRIERによる高い酸素バリア性と、無菌充填システムを導入した充填により、おいしさはそのままに、常温流通・長期保存を実現し、食品ロスの低減に貢献しています。
②森林育成
カートカンは使用する紙に間伐材を含む国産材を30%以上使用しており、カートカン収益の一部で森林を整備するなど、「植える→育てる→収穫する」の緑のサイクルも促進しています。CO2を吸収する森林を育むことで、地球温暖化防止にも寄与しています。
カートカンでリサイクルの輪を広げましょう
「紙パックマーク付き容器」のリサイクルは、皆さまのご協力で成り立っています。資源が「燃やすごみ」ではなく「リサイクル」として処理されて初めて、資源の有効活用ができます。日々の分別は資源循環の第一歩です。 カートカンには「紙パックマーク」が付与されています。リサイクルできるカートカンを、捨ててしまうのはもったいない。
カートカンでリサイクルの輪を広げていきませんか。