長崎県長崎市の株式会社スカルパ様の「焙煎びわ葉茶」にカートカン®を採用いただきました。長崎の地域活性化のために活動をされている社長の池田賢一様に、TOPPAN営業担当の西村と販促の山下が商品化への思いやカートカン®を採用された背景をお聞きしました。
地元長崎のために多岐にわたり活動される株式会社スカルパの池田社長
西村(TOPPAN): TOPPANのカートカン®を採用いただき、長崎県の特産品であるびわの葉を使ったお茶を商品化されたスカルパの池田社長はそもそも一級建築士でいらっしゃるのですね。
長崎の建築士で池田さんを知らない人はいないのでは?という池田社長ですが、一方で株式会社スカルパと社会福祉法人 出島福祉村の代表でもいらっしゃいます。
池田社長(スカルパ): かつて長崎県建築士事務所協会の会長も務めており、2018年に竣工した新しい長崎県庁舎の設計にも携わりました。
スカルパで食品の企画・販売、出島福祉村で製造を行っています。そのほかにも食品原料の開発、環境事業、福祉コンサルタント事業などを手掛けています。
西村(TOPPAN): 今回はびわの葉を使ったお茶のパッケージにカートカン®を採用いただきましたが、もともとびわは取り扱っておられたのですか?
池田社長(スカルパ): はい。びわは長崎の特産品です。20年前よりびわの実を使ったジャム、ケーキ、お茶などを販売していました。
廃棄されていたびわの葉を使ったお茶を商品化し、農業従事者へ経済的な支援
山下(TOPPAN): 今回カートカン®を採用いただき商品化された「焙煎びわ葉茶」は、びわの葉を使われたのですね。
池田社長(スカルパ): そうです。びわの葉は今まで廃棄されてきました。この廃棄されてきた葉を使ったのは、少しでも地域農業従事者へ経済的な支援をできないかと考えたからです。
山下(TOPPAN): カートカン®は、原料の用紙に間伐材を含む国産材を約30%以上使用しています。少しでも国内の林業に経済的な支援ができればという考えなんですが、同様の考え方ですね。
池田社長(スカルパ): その通りです。びわ葉茶は長崎への、カートカン®は日本国内の林業への経済的支援に寄与するということですね。
山下(TOPPAN): びわ葉茶は長崎のみならず、国内の林業へも経済的支援をされているといえると思います。
びわの葉の加工は障がい者就労支援に
山下(TOPPAN): お茶の原料となるびわの葉は出島福祉村で加工されているのですよね。弊社は飲料の製造やカートカン®への充填も受託でき、基本的に原料はお客さまから支給していただきます。お茶の場合、送っていただく原料の茶葉等を煮出すことはできますが、葉そのものを加工することはできません。
池田社長(スカルパ): TOPPANさんでカートカン®に充填してもらおうとしたとき、びわの葉の繊毛をきれいに抜き取る必要がありました。その工程を社会福祉法人 出島福祉村で働いておられる障がいをお持ちの方に担っていただいています。
西村(TOPPAN): とても根気がいる細かい作業ですね。
池田社長(スカルパ): そうです。繊毛が残っているとお茶の味にも影響がでます。いい加減な作業では品質的に問題になるのです。皆さん、作業がとても丁寧で、根気のいる作業も黙々とこなしてくださいます。
山下(TOPPAN): 「地域に貢献する」という池田社長の熱い思いは、長崎県農商工連携ファンド事業令和4年度採択という形にも表れ、商品の新規性、市場性、地域活性化への波及効果など高い期待が寄せられています。
カートカン®の採用の決め手は「環境配慮」
西村(TOPPAN): 池田社長はカートカン®のことは以前よりご存じだったんですね。
池田社長(スカルパ): はい。長崎県農商工連携ファンド事業に申請する際、地産地消等商品コンセプトに環境配慮という要素を盛り込めば採択される自信はありました。そうなるともうカートカン®一択でした。
西村(TOPPAN): 国産の間伐材を使用しているカートカン®の環境訴求性に惚れ込んでくださっていましたね。地産地消、地域活性化、障がい者雇用支援、環境配慮という池田社長の思いをすべて実現した商品となりました。
池田社長(スカルパ): 販売は通販で2023年11月から開始を予定しています。
西村(TOPPAN): 肝心なことを言うのを忘れていましたが・・・
山下(TOPPAN): このびわ葉茶、飲み口スッキリでえぐみもなく本当に美味しいです!
西村(TOPPAN): そうです(笑)後輩にもっていかれました(笑)本日は皆さん、ありがとうございました!
こちらの製品は、地域資源を活用した地域発の美容アイテムを表彰するジャパンメイド・ビューティ アワード2023のインナービューティ部門で審査員賞を受賞しました。