IoT向けLPWA無線通信規格 ZETA(ゼタ)

IoTの本格普及に向け、通信容量は小さいが大量接続を要求されるニーズにおいては、広範囲、低消費電力、低コストに対応するLPWA(Low Power Wide Area)ネットワークが注目を集めています。
ZETAは、ZiFiSenseが開発した、超狭帯域(UNB: Ultra Narrow Band)、メッシュネットワークによる広域での分散アクセス、ローパワーでの双方向通信が可能といった特長を持つ、IoTに適したLPWA規格です。
ZETA LPWAネットワーク


ZETA ハイパフォーマンス通信モジュール
ZiFiSense、テクサーとのZETAを活用したIoT事業での協業により、ZETAプロトコルが組み込まれた通信モジュールの製造及び販売についてのライセンス契約を締結しました。TOPPANが保有するLSI/モジュール設計のノウハウを活かして、小型化、省電力化やセキュリティー性向上を実現しました。
ZETA通信モジュール
TZM902

- ローパワー双方向通信
- ZETAマルチホップネットワーク
- I2C / UART接続インターフェース:
UART接続により、マイコンを介して一般的なセンサーと接続でき、シンプルな製品開発が可能 - セキュリティー対応(暗号化・デバイス認証・ホワイトリスト):
暗号化によるデータの保護、なりすまし防止機能、異グループ間通信抑制機能を標準搭載 - FOTA(TZM902から対応):
プロトコルの更新ファームウェアを無線通信で配布・更新を行うことが可能で、遠隔地に設置された端末を回収することなく効率的に最新版にアップデートできるため、煩雑な更新作業を解消
TZM902用 Add-onボード for SPRESENSE™
※SPRESENSE™は、ソニーグループ株式会社の商標です。
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ZETA Add-onボード
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SPRESENSE™
ソニーグループ株式会社が開発した低消費電力のIoT向けスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE」でZETAのネットワークを使ったデータ転送が可能となりました。
SPRESENSE™について
- GPS(GNSS)受信機内蔵、マルチCPU構成採用
- Grove / Qwiicセンサー等に接続可能
- 「Arduino IDE」、「Eclipse IDE」に対応し、幅広いアプリケーション開発が可能
ZETA通信評価ボード TZS9001P
ZETA通信モジュール専用の評価ボード。Grove Systemに対応したUARTとI2Cコネクタを備え、100種類以上のGroveモジュールに接続可能です。また、オンボードマイコンにより、ZETA-センサー端末としてスタンドアロンで動かすことができます。評価ボードを用いることで様々なIoT向けセンサーモジュールの開発を容易に行うことが可能となります。

- UARTとI2Cコネクタ搭載
- 100種類以上のGroveモジュールと接続可能
- 4×2列のピンソケットでStrawberry-Linuxの各種センサーに接続
可能 - オンボードマイコン(PIC16F15344)によりスタンドアロンで駆動
- 通信モジュール TZM901 搭載済み