TOPPAN’S HISTORY
歴史を簡単に紹介
TOPPANの原点は、“印刷技術”
TOPPANは、創業以来、印刷を軸に多くの技術を磨いてきました。情報を正確に、美しく、効率よく届けるための加工・表現・大量生産技術は、単なる紙の印刷にとどまらず、多くの分野に応用されていきました。
年代

日本の近代化とともに
歩み出したTOPPAN
産業化が進みつつあった日本では、新技術を用いて新しいニーズに応える企業が続々と誕生していました。TOPPANの創業者たちは、「エルヘート凸版法」という当時最先端の技術を基に、証券印刷やパッケージ印刷などの分野にビジネスチャンスを見出しました。
年代

震災復興と
“大量印刷”時代の
はじまり
関東大震災後の都市復興と大衆文化の広がりにより、書籍や雑誌の大量発行が加速。
TOPPANもこれに応え、印刷業は“多品種少量”から“大量・低コスト・高速”へと変革の時代を迎えました。
年代

高度経済成長と
“暮らしに溶け込む印刷”
高度経済成長により、宣伝・包装・流通などのニーズが拡大。TOPPANは、ポスター・チラシ、パッケージなど、日常生活に根ざした印刷物を数多く手がけるようになる。「見せる」「伝える」「包む」ーー印刷が生活の中に浸透した時代へ対応していきます。
技術は、印刷を越えて広がっていった
包装資材、ICカード、ディスプレイ部材、エレクトロニクス領域、デジタル化支援──
培ってきた「情報加工技術」や「情報伝達技術」は、時代とともにかたちを変え、今では「印刷テクノロジー」を基盤にした、さまざまな新しい技術を展開しています。
1950年代~
時代の変化に応じた先進技術の確立
戦後の高度経済成長と商用コンピュータの普及により、高速印字の需要が拡大し、ビジネスフォームや事後処理機の開発・販売を開始しました。
さらに、カード社会の到来に合わせてクレジットカードや磁気カードの生産の開始、ホログラムや特殊インキによる偽造防止技術の確立にも取り組み、現在のセキュア事業の基盤を確立しました。

1970年代〜
情報処理とセキュリティ技術の基盤を切り拓く
高度情報化社会への胎動が始まる中、CPUとメモリーの二つのICチップを一体化した、情報処理機能を持つICカードを開発しました。
さらに、1990年代からは、インターネットの普及に伴い、いち早くネット事業に参入。電子認証・決済システムを構築し、後のIoT・カードソリューションへの展開を促進させました。

2000年~
高度化する偽造防止・認証分野の技術開発
Suicaや住基カード、銀行キャッシュカードの導入を通じて事業を拡大する一方で、情報のセキュリティ性が課題となったため、RFIDや生体認証システムなどの新たな偽造防止・認証技術を進化させました。
日本市場におけるICカード分野の先導的役割を担い、セキュア事業を技術・ビジネス両面で発展させてきました。

2000年代~
データ活用によるダイレクトマーケティングの開始
マーケターやアナリストが中心となり、DM(ハガキ)を中心としたダイレクトマーケティングを開始。顧客データや購買データなどを分析し、顧客セグメントごとの訴求やクリエイティブなどに活用しました。データに基づいたPDCA型の運用で成果に貢献する、という特徴は現在も続いています。

2012年~
CRM(Customer Relationship Management)運用の本格化
オウンドメディアを主軸に多様な顧客接点から顧客とのコミュニケーションを最適化し、顧客生涯価値(LTV)向上を目指すCRMの運用を本格化しました。個人情報を含む顧客データを安全に管理・運用する専用環境(コマンドルーム)を開設し、マーケティングオートメーションやBIツールの運用、また機械学習エンジンなどの活用も開始しました。

2017年~
伴走型のデジタルマーケティングで、企業のビジネス成長を支援
データを起点にビジネス成長に寄与するマーケティング支援を、戦略立案から施策設計と運用までワンストップで実施。エンジニアとの連携を強化したことで、「ビジネス領域」「システム領域」「オペレーション領域」が三位一体となり、企業の成長に向けて伴走型で支援することを強みにサービスを展開していきました。

1998年~
お客さまの負荷をアウトソースで請け負う事業を開始
各種通知物の印刷から印字、封入・封緘、発送までを一貫して行うデータ・プリント・サービス(DPS)等の印刷周辺業務から、お客さまの業務プロセスの一部、またはすべてを受託することで業務負荷軽減を実現するBPO事業を開始しました。

2006年~
業務全体の可視化と抜本的な再構築を行うBPRを推進
受付開封やスキャンなどの事務センター業務、データ入力、コンタクト・コール、システム開発を受託。さらに、金融・生損保における業務プロセス、組織構造など、業務全体の可視化と抜本的な再構築を推進するBPRに事業を拡大していきました。

2020年~
長年の知見を活かし業界特化型・専門的判断が必要な業務に対応
公共・金融機関を中心に得意先は1,200社超。BPO拠点数は全国20拠点へ拡大。これまでに培ったノウハウを最新デジタル技術と掛け合わせ、労働力不足や持続可能性などの社会課題に対し、顧客のビジネスプロセスを最適化し、課題解決を実現していきます。

1970年代〜
環境配慮型パッケージの開発・展開
市場の環境ニーズの高まりを受け、保護機能や情報伝達などの基本機能に環境適性を加えた環境配慮型パッケージ開発を推進しました。(例:口栓付き液体紙容器 「EP-PAK」 、透明ハイバリアフィルム「GL BARRIER」)

1980年代〜
生活スタイルに適した企画設計・受託充填事業開始
誰もが使いやすい、生活様式の多様化への対応などの考えに基づくパッケージ企画や設計を進化させました。(例:ユニバーサルデザインパッケージ、電子レンジ対応パッケージ)
さらに、BPO(受託充填)により環境配慮型パッケージの製品化のサポートを開始しました。
(例:紙製飲料容器「カートカン®」のパッケージ提供+受託充填対応)

2010年代~
パッケージによるサステナブル社会構築への貢献
脱炭素・資源循環の地球規模での社会課題解決に貢献するため、『サステナブルパッケージ』の開発とともに、パッケージLCA算定やリサイクルの仕組みづくりも進めています。
(例:リサイクル材活用パッケージ(リサイクルフィルム生産の仕組みづくり含む)、モノマテリアルパッケージ、パッケージLCA算定システム(SmartLCA-CO2®))

1960年代~
建装材事業の立ち上げ
印刷技術を生かして、見た目の美しさ(デザイン)と使いやすさ(機能性)を兼ね備えた建材の印刷を始めました。最初は建材の表面を飾る化粧紙の印刷からスタートし、やがて建材そのものや最終製品まで幅広く商品展開を行いました。こうして、高度経済成長期の住宅がたくさん必要とされた時代のニーズに応えてきました。

1990年代~
環境配慮商材への対応
業界に先駆けて非塩ビ系の建装材の開発に取り組み、1995年には、燃焼時に有害な物質が発生しにくく(TOPPAN調査)、環境にやさしい素材を採用した「TOPPANエコシート」を発売。また、2016年には、従来品よりも約2倍の表面強度や耐傷性、耐汚染性を実現した「スマートナノ」シリーズの販売を開始しました。

2020年~
空間そしてまちづくりへ
建装材で培ったものづくり、デザインのノウハウを生かし、お客さまの思いをかたちに空間を演出する空間演出事業「expace®」事業を開始します。さらに、空間を起点として、賑わいの創出やQOLの向上といった人々が住まうまち全体にソリューションを提供するまちづくりへと事業を拡げています。

1959年
エレクトロニクス事業の始まり
印刷で培った写真製版の技術を応用して、エッチング加工で金属の薄い板に多数の細かい穴を開ける加工を行ったのがエレクトロニクス事業の始まりです。このエッチング技術は、エレクトロニクス事業の重要な要素技術で、現在もほとんどの品種に応用されています。

1960年代~
半導体の微細化に対応し、スマート化社会を支える半導体部材
1950年代に開発された半導体は、現在に至るまで微細化を続けています。TOPPANは、半導体プロセスの微細化に対応し、フォトリソグラフィ、エッチング、めっきなどの微細加工技術を追求。その技術はさまざまな半導体部材に応用され、半導体の高速化や多機能化を可能にします。(例:FC-BGA基板)

1970年代~
大型化・高精細化に対応し、
「見やすさ」を向上させるディスプレイ部材
テレビの大型化・薄型化やスマートフォン・パソコンの高精細化など、ディスプレイパネルも進化を続けています。TOPPANは、微細加工や表面処理の技術を応用し、大型化・高精細化に対応した高品質なディスプレイ部材の開発・製造を推進しています。(例:反射防止フィルム)

年代
課題に応え続け、多角的な事業体に
TOPPANは、社会の課題に応えるかたちで、事業領域を広げてきました。マーケティング支援、空間設計、サステナビリティソリューション、セキュリティ事業など、「印刷」の枠を超えたビジネスモデルを次々と生み出し、今やBtoBビジネスにとどまらない多角的企業体へと進化しています。

課題解決型企業への大転換
少子高齢化、グローバル化といった複雑な課題に対し、TOPPANは「マーケティング支援」「空間設計」「教育・ヘルスケア」など、多分野へ参入。顧客や社会の課題を、「印刷テクノロジー」とトータルソリューションで対応する企業へと大きく舵を切る。

多角的な技術企業体として
社会と向き合う
「印刷テクノロジー」をベースに、幅広い領域でトータルソリューションを提供。加工・情報・空間・デジタル──あらゆる領域で社会的課題を解決する存在として進化し続けている。