公益社団法人 アイヌ民族文化財団

オンラインの博物館コンテンツを
整備しアイヌ文化を発信

アイヌの歴史・文化普及や地域活性化に貢献する
「国立アイヌ民族博物館令和3年度バーチャル博物館制作・公開業務」

VR技術を活用した「バーチャル博物館」の制作、オンライン展示観覧

国立アイヌ民族博物館令和3年度バーチャル博物館制作・公開業務

事業概要・施策

[課題背景]

アイヌ文化の展示や調査研究などに特化した国立アイヌ民族博物館は、2020年7月12日に開業しました。コロナ禍による入館者数の伸び悩みや学習旅行の減少、インバウンド縮小からの回復を図るため、アイヌ文化の発信ができるオンラインの博物館コンテンツを整備する必要がありました。

[事業概要]

コロナ禍での「新しい生活様式」に対応したウポポイおよびアイヌ文化の情報発信のため、VR技術を活用した「バーチャル博物館」を制作し、国立アイヌ民族博物館の基本展示、収蔵資料、映像、研究員、学芸員の解説動画を3Dモデリングに埋め込み、個人の方々がインターネット上で操作しオンラインでも国立アイヌ民族博物館の展示観覧をできるようにしました。

[具体的な取り組み]

  • 「バーチャル博物館」システムの構築

    「バーチャル博物館」サイトのシステムを構築しました。サイトへアクセスすると「バーチャル博物館」に入り込むための3Dモデリング動画が流れることで「楽しさ」を演出。対象物だけでなくパネルの説明文まで鮮明に見えるように工夫し、人の目線の高さに合わせたカメラで撮影したことにより、その場にいるような臨場感を実現しました。パソコン、スマートフォンなど、どの端末からも見やすいページを作成し、既存の博物館の雰囲気を壊さず、ロゴマークに使用されている藍色を基調としたイメージで統一感をもたせました。

  • 収蔵資料の3Dモデル展示

    高精細撮影を行い、クラウドサービスを活用して公開しました。360度どの角度からも簡単に閲覧できるだけでなく、バーチャルの特性を活かした拡大・縮小機能も付加。さらに展示室の各所にデータベースにアクセスできる「バーチャル付箋」を置くことで、スムーズに調べ物ができるように工夫しました。

  • ツアーコース・モデルコースの制作

    任意のコースを設定し、ウォークスルーでツアーコースを設定することが可能です。独自の魅力あるツアーコースやモデルコースの制作が容易にできるようにしました。

  • バーチャル博物館事例

    バーチャル博物館

  • バーチャル博物館3Dモデル展示

    3Dモデル展示

  • バーチャル博物館ツアーコース・モデルコース

    ツアーコース・モデルコース

  • バーチャル博物館ツアーコース・モデルコース

    ツアーコース・モデルコース

TOPPANのソリューションポイント

  • 文化財デジタルアーカイブ

    アーカイブ構築支援のコンサルティング/実作業から情報発信の領域までをトータルでご支援することが可能です。地域や博物館・美術館が保有する文化財をデジタルアーカイブ化しコンテンツへと変換することで、調査研究への活用や文化財の保存だけでなく、地域住民・観光客の皆さまへ向け、文化財の魅力、地域の魅力をアピールし、集客へとつなげます。観光客の施設来訪促進は関連施設や地域観光のきっかけになり、デジタルアーカイブプロジェクトの自走や新たな収益体制構築、地域経済との連携推進につながります。
    文化財デジタルアーカイブ支援は文化財の保護や研究活動に加え、地域に向けては「まちづくりへの貢献」、文化施設に向けては新たな収益基盤の構築による「持続可能なアーカイブの実現」を目指します。

  • 多言語対応

    バーチャル博物館は日本だけでなく、多くの海外ユーザーからのアクセスもあります。
    アイヌ文化や歴史を広く発信する拠点たる国立アイヌ民族博物館では、展示品の解説や「バーチャル付箋」はアイヌ語、日本語だけでなく、さまざまな言語対応が図られました。
    多言語音声翻訳サービス「VoiceBiz®」など、多数の多言語対応ソリューションを展開しており、インバウンドの観光客誘客施策として、英語はもちろんのこと、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語などに対応することができます。

アーカイブ構築・文化財コミュニケーション支援サービス

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