岐阜県博物館 学芸部 教育普及係
デジタルコンテンツの体験により
地域の歴史学習への興味を喚起
岐阜県博物館「恐竜化石コンテンツ」業務委託
児童生徒の学習への興味を促す、VRやARを使用したデジタルコンテンツを制作

事業概要・施策
[課題背景]
岐阜県の「自然史」学習の一環のもと、児童生徒に博物館、学校と家庭が連携して岐阜県の歴史に興味を持ってもらうことを目的とした、新しい体験を提供することが重要でした。
そこで、デジタル田園都市国家構想推進交付金を活用して、博物館の常設展示とVRやARを使用したデジタルコンテンツを組み合わせた体験を活用して、岐阜県の歴史に対する興味喚起を図る教育普及の取り組みを行いました。
[事業概要]
博物館に常設展示されている恐竜が、約一億年前の岐阜県でどのように生きていたのかを、VRやARを使用したデジタルコンテンツを制作し再現しました。専用のヘッドマウントディスプレイを通して、360度恐竜の世界を体験することができるコンテンツを用いて、児童生徒への興味喚起を促すサポートを行いました。
[具体的な取り組み]
-
AR体験コンテンツ開発
博物館に展示されている恐竜の骨格レプリカに、スマートフォンやタブレットなどをかざすと、復元された恐竜の生体像を360度自由な角度から鑑賞することができるARアプリケーションを制作しました。さらに写真撮影も可能で、復元された恐竜と一緒に記念撮影することもできます。
-
常設展示シーンVR映像制作
常設展示である足跡化石から「水辺で佇むイグアノドン2頭をアロサウルスが襲うシーン」をイメージ喚起させるVR映像を制作しました。専用のヘッドマウントディスプレイを通して、360度恐竜の世界をVR体験することができます。
-
デジタルサイネージの制作
ARアプリのダウンロード案内を32inchサイネージで実施しました。
-
博物館での体験が拡がる新しいガイドシステム
-
実際のAR体験コンテンツ
-
実際のAR体験コンテンツ
-
足跡化石からイメージ喚起させるVR映像
TOPPANのソリューションポイント
-
VPS(Visual Positioning System)を用いた高精度なARコンテンツ開発
スマホなどのカメラレンズを通して取得した情報と3D形状レーザー計測で取得したバックデータを比較することで、高さや方向を含む正確な位置情報を推定する技術を活用して、高精細な3DCGモデルを表示させるコンテンツを開発いたします。
-
展示物を博物館から解放する、さらなる付加価値の提供
従来、紙やボードで行っていた説明文がVRやARを使ってデジタル化されるので、博物館の面積/スペースの制約が無くなり、今まで以上に多く情報を伝達することが可能になります。例えば、展示物に所縁のある近隣地域への案内を行うことで、文化体験から得た知識や興味を地域回遊に繋げることを目指します。