鳥取県立バリアフリー美術館等
構築・保守業務

バリアフリーの
バーチャル空間で
障がい者アートを鑑賞

鳥取県 福祉保健部 ささえあい福祉局 
障がい福祉課

障がい者アートのデジタルアーカイブおよびバーチャル美術館の構築・保守

バリアフリーのバーチャル空間で障がい者アートを鑑賞

事業概要・施策

[課題背景]

鳥取県内の障がいのあるアーティストによる優れたアート作品(障がい者アート)を公開する場は限られており、新型コロナウイルスの影響で発表の機会も少なくなっていました。また、障がいを始めとする様々な事情により実際に美術館を訪れることが難しい方もおり、障がいの有無に関わらず文化芸術に触れる機会を等しく取得できる環境整備が求められていました。

[事業概要]

「障がい者アート」を守り活用していくため、データ連携基盤と接続可能なデジタルアーカイブを構築しました。また、アーカイブした「障がい者アート」のデジタルデータを活用し、文化・芸術情報へのアクセス向上の一環として障がいのあるアーティストの作品の展示に特化したオンライン美術館「鳥取県立バリアフリー美術館」を創立しました。「障がい者アート」の展示を行う県立のオンライン美術館は、全国初の取り組みとなります。

[具体的な取り組み]

  • バーチャル美術館の構築

    360°バーチャル空間を活用したオンライン美術館をWEB上に構築しました。

  • 誰もが体験できるバリアフリー機能の実装

    県内の福祉施設の担当者や専門家の意見を参考に、様々な障がい特性に対応したバリアフリー機能を実装しました。作品の解説を文章で紹介するほかにも、音声や手話の映像での説明を再生することが可能。立体作品は画像を回転させ、全方向から鑑賞することもできます。

  • 高精度のデジタルデータ展示

    各種コンテストの受賞作品や鳥取県内の福祉施設や個人への訪問・調査により多くのアーティストの作品を収集し、高精度の撮影によるデジタルデータ化や写真計測による3Dデータ化をして展示しました。

  • バーチャル美術館TOPページ

    バーチャル美術館TOPページ

  • 展示室の様子

    展示室の様子

  • 作品詳細画面

    作品詳細画面

TOPPANの
ソリューションポイント

アーカイブの構築から利活用までトータルにサポート

企業や美術館・博物館、学校、自治体が持つ史資料のアーカイブに関係する調査・設計からデジタル化、データベース構築、年史編纂、コンテンツ制作、施設プロデュースまでをトータルにサポートしています。情報資産を守るだけではなく、その利活用提案まで行うことで、デジタルアーカイブの価値を高めます。

専門性の高いデジタルコンテンツ制作体制

VRやARなどを含む多数のデジタルコンテンツの制作実績を持ち、各種コンサルティングノウハウを活用した、臨場感と没入感のあるコンテンツを制作します。体験者にとって理解しやすい表現手法をご提案し、高品質なコンテンツを提供することが可能です。

可能性アートプロジェクトの取り組み

2018年より「障がい者の自立支援」、「企業の事業活動」と「人財開発」を組み合わせた新たな試みとして「可能性アートプロジェクト」を推進しています。高精細な画像データ処理技術を活用し、障がいを持つアーティストの作品を高付加価値化することを通して、社会的課題解決(障がい者の自立)と経済的事業活動が両立するビジネスモデルを構築することを目指す取り組みです。また、そのビジネスモデルの構築ノウハウを、企業研修のプログラムとして採用し、次世代リーダーの育成にも活用しています。

可能性アートプロジェクト

事例の詳細や取り組みに関する
お問い合わせはこちら

お問い合わせ