東京都/西武鉄道株式会社
受付窓口のユニバーサル
コミュニケーションを支援
・第6回JDKF.空手競技大会での東京都ブースにおける
ユニバーサルコミュニケーション技術実証:東京都
・西武鉄道池袋駅構内 西武ツーリストインフォメーションセンター池袋:西武鉄道株式会社
透明ディスプレイを活用した窓口のユニバーサルコミュニケーションサービス
「VoiceBiz® UCDisplay®」の実証・展示

事業概要・施策
[課題背景]
TOPPANは急増する訪日外国人や在留外国人の支援を目的に、2018年より音声翻訳サービス「VoiceBiz®」を自治体、学校、医療機関、商業施設などに提供してきました。
「VoiceBiz®」が活用されている受付窓口では、タブレットやスマホを使用し、アプリ画面を見ながら会話が行われることが多く、相手の表情の変化を見逃してしまうことで、細かいニュアンスの違いが伝わらないなどのコミュニケーションエラーが発生することがあり、自然な形で表情を見ながら会話できるコミュニケーション手法が求められています。また、受付窓口はコロナ禍で飛沫防止パーテーションが設置されるようになり、相手の声が聞こえず円滑なコミュニケーションが取りにくいという課題が発生しています。
[事業概要]
「VoiceBiz®」を活用し、透明ディスプレイに話した言葉の翻訳結果を表示することにより、対面での円滑な多言語コミュニケーションを実現する「VoiceBiz® UCDisplay®」を開発しました。
2025年に開催されるデフリンピックや世界陸上を契機にユニバーサルコミュニケーションの促進に取り組んでいる東京都のブース(第6回JDKF.空手競技大会等)において試験導入し、活用可能性を検証いたしました。また、インバウンド対応外国人接客窓口(西武ツーリストインフォメーションセンター池袋)においても、本サービスの有効性を検証しました。
[具体的な取り組み]
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東京武道館 第6回JDKF.空手競技大会「デフリンピックで期待される新技術紹介コーナー」
(主催:全日本ろう者空手道連盟)2025年に東京で開催される聴覚障害のある人たちのスポーツの国際大会、「デフリンピック」を契機に、社会実装を目指す情報保障技術のひとつとして「VoiceBiz® UCDisplay®」を紹介しました。受付業務のユニバーサルコミュニケーションを支援します。
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池袋駅構内 訪日外国人向け観光案内所「西武ツーリストインフォメーションセンター池袋」
(運営:西武鉄道株式会社)インバウンド対応の外国人接客窓口において、「VoiceBiz® UCDisplay®」の有効性・ユーザビリティの検証を目的として実証実験を行いました。「相手の顔」と「テキスト字幕」の両方を人間の有効視野に入れることにより、今までの翻訳サービスよりも外国人との自然な会話を実現します。
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実証の様子
(第6回JDKF.空手競技大会のデフリンピックで期待される
新技術紹介コーナー)
(撮影協力:東京武道館) -
実証の様子
(西武鉄道池袋駅構内西武ツーリスト
インフォメーションセンター池袋)
TOPPANのソリューションポイント
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透明ディスプレイを活用した窓口向け翻訳システム「VoiceBiz® UCDisplay®」
VoiceBiz®と同じ翻訳エンジンを透明ディスプレイで活用することで、
「窓口コミュニケーションの感染防止対策」
「音が聞こえにくい方には、受付の会話を字幕によって伝達」
「発話が難しい方には、キーボードによる入力をサポート」
を実現させた窓口のユニバーサルコミュニケーションサービスの開発を行いました。
対応言語は13言語。
透過ディスプレイには音声入力とキーボード入力に対応した字幕表示ができるため、外国人のほか、日本人同士においても、聴覚障がい者や言語障がい者などへの対応が可能です。
字幕と表情が同時に見える透明ディスプレイを介し、より多くの人への情報伝達を実現することにより受付業務のユニバーサルコミュニケーションを支援します。

透明ディスプレイを活用した窓口向け翻訳ディスプレイ
VoiceBiz® UCDisplay®
音声認識した内容を、高精度な翻訳文章として透明ディスプレイに表示します。 窓口・受付など相手の顔を見ながら会話する場面で、自然な会話を促進します。