Interview
半導体という未知の分野で、
新たな知識獲得に励む。
若⼿社員が感じる、
細やかなサポート体制と業務のやりがい。
M.Kさん
2022年4月新卒入社 新潟工場
第二技術開発本部
FCBGA技術開発部 プロセス技術(前工程)
生産技術
決め⼿は事業規模と
仲間たちの多様性
幼少期から⼩学校卒業まで関東で過ごし、中⾼は北海道で寮⽣活をしていました。その後九州の⼤学に進学し、現在は新潟市内で⼀⼈暮らしをしています。学⽣時代は⼯学部で、材料⼯学を専攻していました。そこでは太陽電池に用いられるシリコンの凝固過程を研究しており、半導体材料としてのシリコンに可能性を感じていました。半導体は世の中にとって⽋かせないものですし、これからも成⻑し続ける分野なので、⾃分もその最前線に⽴ちたいという気持ちが強くなっていきました。
就職先は働く場所で選ばず、やりたいことができる会社を探していました。半導体材料と⼀⼝に⾔っても、限られた⼯程や設計だけに注⼒している会社もあります。一方で、技術領域が多岐にわたる製品を扱う会社のほうが、幅広い専門知識・考え⽅・技術を持った⼈がいるのではないかと考えていました。様々な⼟地で過ごした経験があったからこそ、多様性におもしろさを感じると同時に、各領域で活躍する技術者が集まる環境に⾝を置きたかったんです。新潟⼯場で働くことが決まったときはとても嬉しくて、働くのが楽しみでした。半導体は普段⽬につかない部品なので分からないことに対する不安もありましたが、とにかく知りたいという気持ちのほうが強かったですね。
周囲の支えが
成長を後押しする
⼊社して1か⽉の頃は使われている⽤語が⼀切分からず、専⾨知識の勉強から始めました。実習期間では先輩について回って聞いたことをメモしたり、絵を描いたりして覚えていきました。関連する装置がとても多く、機器の扱い⽅や注意事項などの説明を受け、徐々に業務に携わるようになりました。現在は、FC-BGA基板の前⼯程(ビルドアップ⼯程)で、パターン銅めっきという⼯程を担当しています。めっき液に基板を浸し、電流を流すことで目的の金属を析出させる⼯程で、ここでは薬液の管理や電流値の調整などを⾏っています。
現在の仕事は主に電流値の調整ですが、その他にも担当⼯程で使⽤する設備で不具合があった際の対応なども⾏います。製造現場を⾒てまず驚いたのが、豊富な設備とその⼤きさです。学⽣の頃は⼩さなスケールで研究を⾏っていたので、⼯場と⼤学の規模の違いを感じました。装置については新しく知ることばかりで、先輩に教わりながら⽇々懸命に勉強しています。⼯場では装置の数だけデータが取得されているので、得られる情報も膨⼤です。⼤量のデータの中から、必要に応じてデータを選び活⽤しなければならず、便利に思う反⾯難しさも感じます。技術や感覚は経験によって⾝につけることができるので、最初のうちは情報を取捨選択する⼒・読み解く⼒を養うことが⼤切だと思います。
難しさの中に
「おもしろさ」を⾒出す
前⼯程で使われている材料・製品によって薬液の濃度や電流値が異なるため、狙い通りの数値を出せるよう制御するのですが、完全に管理されていても出来上がった製品に不良が⾒つかることがあります。薬液濃度と電流値を調整することで解決できることもありますが、私たちの担当⼯程までに様々な⼯程を通過しているので、問題が複雑に絡み合っている場合があります。前後工程の方と連携しながら原因を明らかにすることもあるので、連携がスムーズに進むよう、担当⼯程以外の知識を増やして視野を広げていきたいと思っています。⾃分の⾒⽴て通りに良い結果が出たときや、うまく改善できたときは嬉しいですし、そこがこの仕事のおもしろいところです。解決が難しい課題にあたったときこそ、原因を究明する過程を楽しむことが⼤事だと思います。
新潟⼯場で働く社員は、⼀⼈ひとりが責任を持って業務を⾏っています。教えてくださる先輩⽅を含め、若⼿の社員が活躍していて、とても話しやすい環境です。分からないこと・悩むことがあっても周りの⽅々がサポートしてくださるので、失敗を恐れずに自信を持って仕事に取り組むことができます。新潟⼯場に配属になった際は、周囲の仲間と⼀緒に学びながら、楽しく働いてほしいと思います。