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Interview
製品や仲間との触れ合いから
感じる、反射防止フィルムの
可能性と自身の成長。
次のステージを目指して、
エレクトロニクスで築く
技術者としての基盤。
A.Tさん
2021年4月新卒入社 滋賀工場
第一技術開発本部
反射防止フィルム技術開発部
商品開発
エレクトロニクスで見つけた
やりがいある新たな選択肢
学生時代は化学バイオ工学を専攻し、研究室では有機合成化学の研究をしていました。出身の茨城県から静岡県の大学へ進学し、就職後は寮生活を送っています。お部屋はとても広く、プライベートが確保されたアパートなので、一般的な一人暮らしのような感覚です。寮に暮らす仲間とは交流も活発で、ときには仕送りを交換し合うなど、日々楽しく過ごしています。
就職活動では「知識が活かせるか」「やりがいを感じられるか」という点を意識していました。また、就職先としては、香料系・医薬品系をはじめとした化学知識を活かせる分野と、TOPPANのように幅広い製品を扱っている会社の2つの軸で検討していました。自分の知識が社会で役立つのか不安に感じていましたが、幅広く事業を展開しているTOPPANであれば、どこかに知見を活かせるフィールドがあると思い、入社を決めました。もともとは生活産業の分野のバリアフィルムという製品に興味があったのですが、座談会などで先輩方からお話を伺い、エレクトロニクス事業を知ったんです。入社後の面談の際、同じフィルム製品で、より開発職が活躍できる分野として、反射防止フィルムを紹介していただきました。反射防止フィルムはまだまだ成長段階で伸び代のある製品なので、やりがいのある部署に配属していただき嬉しく思っています。
評価と改善を積み重ね
製品とともに成長する
開発技術の主な業務は、お客さまの要望に応じた塗液を作り、安定して生産する体制まで導くことです。工程としては、まず実験室の小さなスケールで材料をブレンドし、目当ての特性が出る塗液を作ります。その後、出来上がったサンプルを評価し、調整を繰り返してより良いものへと改善していきます。お客さまが求める特性に達した段階で工場の装置を使って検証し、トラブルがなければ少しずつスケールを大きくしていきます。安定供給ができる段階になれば、いよいよ量産化です。途中、実験室で評価をクリアしたものでも、実機のサイズや設計の都合でフィルムの特性が変わることがあります。実機で良い結果が出るよう微調整を行うのも、開発技術の大切な仕事です。
反射防止フィルムの性質は、ディスプレイの映り込みを抑えたり、硬度を高めたりと様々です。実験室や工程内での作業も大切ですが、お客さまが求める性質を実現するためには対話が欠かせません。出来上がった製品に対するお客さまの評価を受けて改良し、再びフィードバックを受けて改善する、ということを繰り返します。思った特性にもう一歩届かないときにはもどかしさを感じることもありますが、悩んだときには先輩・上司の皆さんが道筋を示してくださるので、いつも苦しい場面で支えてもらっていると感じますね。
次のステップへ向けて
一つひとつの努力と
確かな成果が糧になる
反射防止フィルムは、一から自らの手で育てていける製品です。製品の成長過程が目に見えるところに、何よりもやりがいを感じます。自分が立ち上げた品種が初めて実機に入ったときや、思い入れのある製品がお客さまのもとに届いたとき、お客さまから良い評価をいただいたとき、量産化したときなど、楽しさを感じる瞬間がたくさんあります。将来、開発に関わったフィルムが実際の製品に使われることが、今からとても楽しみです。反射防止フィルムは身近に触れられる製品なので、自分の成果を日常的に見ることができます。自分が作ったものを手にしてみたい方にとっては、これ以上ない製品だと思いますよ。
今後はいろんなことにチャレンジしたいと思いつつも、まずは反射防止フィルムを突き詰めて、開発技術職として一人前になりたいと考えています。TOPPANは、やりたいことには積極的にトライできる環境が整った会社です。反射防止フィルムを突き詰めれば、その知識を持って別の製品に携わることもできますし、先輩の中には他の職種を経て開発技術職に就いた方もいらっしゃいます。業界としての対応領域が幅広いだけでなく、働き方にもいろんな可能性が広がっているので、わくわくした気持ちで来ていただきたいと思います。