三重県 教育委員会事務局 教育総務課 学校防災・危機管理班
防災学習を支えるデジタルコンテンツの提供および教育支援の実施
防災教育用デジタルコンテンツ作成等業務委託
地震発生時の避難行動を学ぶ動画および児童生徒用の防災学習デジタルコンテンツの作成

事業概要・施策
[課題背景]
南海トラフ地震や津波、頻発する台風や局地的な大雨などの自然災害から児童生徒を守るため、児童生徒自身が「自助」の防災教育を受けること、そして学校と家庭が連携して防災力の強化を図ることが重要です。
しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、避難訓練などの体験型防災学習や、家庭との連携による防災活動を実施する学校が減少しています。このような現状により、災害時に適切な判断や行動をとるための防災教育の継続が困難となっています。
[事業概要]
この課題を解決するため、新型コロナウイルス感染症の影響に左右されず、児童生徒が災害発生時に適切な判断や行動ができるようになるための防災学習を支援するデジタルコンテンツを作成しました。
児童生徒が家庭で保護者と一緒に防災について考える取り組みや、1人1台の学習端末を活用した防災学習コンテンツの提供のほか、教員がこのデジタルコンテンツを使用して防災授業を実践できるよう支援する取り組みも行いました。
※三重県では平成24年から児童生徒向けに防災学習「学校防災みえ」のカリキュラムを導入
[具体的な取り組み]
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地震発生時の避難行動を学ぶ動画の作成
学校生活に関わるさまざまな場面で地震に遭遇した際、安全な場所に避難するまでの状況を、児童生徒が視聴を通じて学ぶ5場面(教室・運動場・通学路等)の動画を作成。
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児童生徒用の防災学習デジタルコンテンツの作成
児童生徒が上記の動画を視聴した後に、各場面で自分がどのような行動をする必要があるのかを考えて、主体的に適切な判断ができるスキルを学習するデジタルコンテンツを作成(小学低学年/高学年/中学生/高校生の4学年向け)。
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地震疑似体験VR制作
(教室編/通学編/室内編/校庭編/外出編) -
学校防災みえ
(ポータルサイトリニューアル) -
学校防災みえ 学習教材
TOPPANのソリューションポイント
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課題に即した防災教育コンテンツの企画・実行
三重県は県内の人口が集中する伊勢湾沿岸部において、南海トラフ地震発生時に強い揺れや津波の発生が予想されております。
南海トラフ地震や津波、頻発する自然災害から児童生徒を守るため、課題に即した防災教育コンテンツを企画・制作しました。新型コロナウイルス感染症の影響下でも実施可能なものとしてデジタルコンテンツを企画提供し、児童生徒が主体的に考え、適切な判断・行動を習得できる学習環境を構築しています。
大雨や台風による洪水が多い地域、多言語話者が多い地域での防災教育など、地域によって防災教育で取り組むべきポイントは異なります。小学校・中学校・高等学校それぞれ児童生徒の年齢によっても最適な教育カリキュラムも異なります。
TOPPANではそれぞれの課題に即した防災教育コンテンツを企画し、防災教育の実施や定着まで一貫してご支援いたします。 -
デジタル技術を活用した学習環境の提供
1人1台の学習端末を活用し、学校現場での授業や家庭での保護者との学習に対応した双方向型デジタル教材を開発。三重県の「学校防災みえ」カリキュラムを踏まえ、地域や学校ごとのニーズに即した柔軟な対応を展開しています。具体的には、地震発生時の避難行動を学ぶ動画や学習コンテンツを通じて、児童生徒が災害時に適切な判断を下せるスキルを習得できる仕組みを提供しています。
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トータルソリューションで教育現場を支援
調査・企画からコンテンツ制作、学校現場での実践支援、さらに効果検証まで一貫して対応。教員が安心して防災教育を実践できるよう、カリキュラム設計や教材の活用方法についてのサポートも含めたトータルソリューションを提供しています。