名古屋市役所 健康福祉局 地域共生推進部 地域共生推進課
ひきこもり支援のためのメタバース空間構築事例~「ひきこもり×メタバース」で社会参加支援~
ひきこもり支援のためのメタバース空間構築業務委託
メタバース空間で情報発信と交流会を行うための空間2種類を構築

事業概要・施策
[課題背景]
「名古屋市 生活状況に関する調査報告書」(2024年公表)によると、名古屋市内で「ひきこもり」状態にある人は推計で約2万2,600人とされています。
名古屋市では、相談支援機関である「ひきこもり地域支援センター」が設置されているものの、「ひきこもり」当事者やその家族からの認知度が低いといった課題がありました。また、「ひきこもり」の当事者としても、「相談支援機関の建物に入るところを見られたくない」といった心理的ハードルから、支援機関の存在を知っていても相談に踏み出せないケースもありました。こうした課題に対し、当事者の心理的安全性に配慮した仮想空間(メタバース)の活用が求められていました。
[事業概要]
ひきこもりについて広く情報発信を行うための「広報空間」、希望者に対して交流会を実施するための「交流空間」の2種類のメタバース空間をインターネット上に構築しました。加えて、名古屋市ひきこもり地域支援センターとのコンテンツ連携やWEBページへのリンクを行い、メタバースの空間に社会との接点を持つ仕掛けを取り入れ、リアルな場への一歩を踏み出しやすいような設計を行いました。
[具体的な取り組み]
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名古屋市ひきこもりメタバース「ゆるリリンク」の構築(広報空間、交流空間の2空間)
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広報空間
心理的安全性を担保し、訪れやすい空間を目指すとともに、情報収集を通じて新しい自分の発見や次への一歩を踏み出す準備をしていただく空間。家族には「ひきこもり」への理解を深めていただくメタバース空間。
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交流空間
セキュリティが担保された中で安心して他者とのコミュニケーションをはかり、現実の世界に目を向けるきっかけを創出することができるメタバース空間。
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広報空間「なごやの魅力発見マップ!」コーナー
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広報空間 イベントスペース
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交流空間「オンライン居場所」 開催中の様子
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名古屋ひきこもりメタバース ゆるリリンク
TOPPANのソリューションポイント
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専門性の高いデジタルコンテンツ制作体制
VRやARなどを含む多数のデジタルコンテンツの制作実績を持ち、各種コンサルティングノウハウを活用した、臨場感と没入感のあるコンテンツを制作します。体験者にとって理解しやすい表現手法をご提案し、高品質なコンテンツを提供することが可能です。
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ひきこもり支援×メタバース
「すべてのお客さまと社会の課題を解決する」ための、現状すぐにご活用いただける製品・サービスやソリューション情報、これからの未来のビジネスを創るヒント・アイデアコンテンツ、そして関連するイベントやウェビナー情報などを、これまでより見つけやすく見やすい形でお届けしています。

ひきこもり支援×メタバースソリューション
音声認識した内容を、高精度な翻訳文章として透明ディスプレイに表示します。窓口・受付など相手の顔を見ながら会話する場面で、自然な会話を促進します。