熊本県熊本市
熊本城VR(熊本県熊本市)
変化する地域課題解決へのTOPPAN VR活用
熊本市熊本城VR 歴史文化体験施設「わくわく座」の整備および運営、VR作品『熊本城』の制作

事業概要・施策
[課題背景]
2011年、九州新幹線開業によりさらなる観光客増加が見込まれるなか、熊本城と中心市街地や旧城下町をつなぐ熊本城周辺観光の拠点として「桜の馬場・城彩苑」が整備されました。熊本市では、本拠点の目玉コンテンツの制作など、観光振興につながる取り組みが急務でした。
[事業概要]
トッパンは、グループ会社であるトータルメディア開発研究所とともに地元の飲食物販事業者と連携したPFI事業として「桜の馬場・城彩苑」の熊本城ミュージアム「わくわく座」の整備および運営全般に携わりました。熊本観光の導入部である「わくわく座」の目玉コンテンツのひとつとして、江戸時代の熊本城を紹介するVRシアター作品『熊本城』の企画制作、TOPPAN VRの柔軟な拡張性を活かし、継続的にデータやシナリオ演目など、コンテンツを更新しています。
[具体的な取り組み]
-
熊本城ミュージアム「わくわく座」のVRシアター作品『熊本城』の企画・制作
VRシアター作品『熊本城』は、丁寧な現地取材や古図面などの資料調査、城郭研究の専門家による学術監修に基づき、明治の西南戦争で焼失する以前の多くの櫓が建ち並ぶ熊本城の姿を再現した作品です。
-
VRコンテンツを活用したシアタ—の運用と展開
開館以降、TOPPAN VRの特長である拡張性を活かし、新たな上映シナリオを追加するほか、わくわく座スタッフがVRを操作しながら江戸時代の熊本城を案内したり、役者の寸劇とコラボレーションをしたりするなど、柔軟なシアター運用をおこなっています。2016年の熊本地震以降は、被災前の姿を再現したデータも制作し、江戸時代と被災前の熊本城を切り替えながら、現在の復旧状況なども解説しています。
-
多くの櫓が建ち並ぶ江戸時代の姿を再現したVR作品『熊本城』
-
わくわく座でのVR上演風景
TOPPANのソリューションポイント
-
文化財デジタルアーカイブ
TOPPANの強みは「精緻なデジタルアーカイブと再現考証」と「TOPPAN VRの臨場感・拡張性」です。現存する文化財は高精細撮影や三次元計測、色彩計測などの手法で精緻にデジタルアーカイブをおこない、現存しない往時の姿は丁寧な調査や専門家による、学術監修に基づき精緻に再現します。また、あたかも自分がその場にいるような高い臨場感・没入感と、通常では体験できない鑑賞手法(超接近・拡大、俯瞰など)により、文化財との新たな出会いや発見を創出します。
-
TOPPAN VR
大型シアターでの上演からタブレットなどのモバイル端末、HMDデバイスでの鑑賞まで、多様な鑑賞スタイルに対応できます。