静岡県 森町
「生活価値体験ツアー」で二地域居住のきっかけと交流を創出し地域活性化を推進
生活価値体験ツアー実施事業
移住体験ツアーの企画運営およびデジタルプロモーションの実施
事業概要・施策
[課題背景]
豊かな自然と歴史を持つ静岡県森町の中山間地域では、人口減少や高齢化が進み、農林産業の衰退や保全活動の担い手減少といった深刻な課題に直面していました 。特に中山間地域では管理が行き届かない畑が増加しており、例えば栗は収穫時期に落下したものを放置するとイノシシなどの餌場となり、農作物の食害や土地の荒廃を招くといった実害も発生していました 。
一方で、森町ではこれまでも移住体験ツアーを実施し満足度の高い結果を得ていましたが、主に先輩移住者との交流や施設見学が中心であり、地域側の「おもてなし」で終わってしまうという側面がありました。
そのため、地域生活者が日常的に行っている活動を「生活価値」として見つめ直し、都市部の人々と自然な交流を生み出しながら、地域の課題解決と地域活性化に繋げる持続可能な仕組みづくりが求められていました。
[事業概要]
森町は、都市生活者と地域生活者の交流を通して地域活性化を図る「生活循環型まちづくり」の実践として、「生活価値体験ツアー」を企画・開催しました。
このツアーは単なる観光ではなく、地域の困りごとである「農作業のお手伝い」を体験プログラムとして提供し、地域活性化の基点とするものです。2025年9月には、森町グリーンツーリズム研究会等と連携し、「栗の収穫・いが剥がし体験」を日帰りツアーとして実施。参加者が地域の日常に触れ、地域住民と共に汗を流すことで森町のファンを増やし、将来的な移住・定住や二地域居住のきっかけづくりを通じた地域活性化を促進しています。
[具体的な取り組み]
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生活価値体験ツアーの企画・運営
都市生活者と地域住民の双方向の交流を通じた地域活性化を図るため、「生活価値体験ツアー」を企画しました。ツアーの中では、地域の困りごとを体験価値に転換し、中山間地域の栗園で「栗の収穫・いが剥がし体験」を実施。放置すれば獣害に繋がる栗拾いを、子どもから大人まで楽しめる体験として提供しました 。
廃棄される「栗のいが」を活用した草木染めや、魅力発信拠点「たまどん」での活動を展開しました。「遠州の小京都」と呼ばれるこの地域には和菓子文化が色濃く残っており、その特色を活かして町内和菓子店の「栗蒸し羊羹」の食べ比べも実施。単なる収穫体験にとどまらず、地域文化に深く触れる取り組みを通じて、従来の「おもてなし」を超えた双方向の交流を創出しました。その他、地域の歴史や文化に触れる周遊プランも組み込み、参加者の理解を深めることで持続的な地域活性化への足掛かりとしています。 -
デジタルマーケティングを活用した戦略的な集客
地域活性化の新たな担い手にツアーを周知するため、幅広い媒体を駆使した集客を展開しました。
生活価値体験ツアー特設サイトへの記事掲載をはじめ、移住マッチングサービス内での紹介やチラシの配布、Instagram広告も実施。地域に関心のある移住希望者の情報などを分析し、適切なターゲット像の抽出や企画・広報プランを構築しました。その結果、40代・50代を中心に幅広い集客に成功。参加者アンケートでは「ツアー全体の企画内容」に100%が「大変満足・満足」と回答し、効果的なプロモーションが森町の関係人口創出と地域活性化に大きく貢献しています。
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「栗の収穫・いが剥がし体験」の様子
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「いが」を使った染物体験の様子
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Instagramでの広告出稿イメージ
※Instagram広告(配信:8/29~9/25)
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Instagramでの広告出稿イメージ
※Instagram広告(配信:8/29~9/25)
TOPPANのソリューションポイント
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都市生活者と地域生活者をつなぐ新たな地域交流体験ツアー
「生活価値体験ツアー」
地方の日常生活にある些細な生活習慣や生活文化を題材に「地域課題が起点となるツアー」を企画造成するための共創支援と商品化したツアーを広報支援。
「生活価値体験ツアー」は、都市で暮らす人が地方で暮らす人との交流や体験を通じて、地域固有の生活価値を見つけることで、地域課題の解決に繋げる取り組みです。
地方への人の流れの創出・拡大、地域経済の循環促進に加え、二地域居住など多様なライフスタイルの入り口として機能し、地域の暮らしを守る地域活性化の施策としてご活用いただけます。
富山県において実施されたツアーでは、農林水産省が発行する
『農山漁村振興への貢献活動に係る取組証明書』によりその貢献を証明された取り組みにもなっています。
※農林水産省が、企業等の金銭的・技術的・人的なリソースを農山漁村の課題解決に活用している取り組みについて審査認定を行い、証明書を発行する制度







