静岡県 スポーツ・文化観光部

富士山でのオーバーツーリズム対策をDXで推進、事前登録システムと多言語広報で安全な登山環境を構築

静岡県富士山入山管理(社会実験)周知・広報等業務委託
Web登録システムと多言語広報の連携による富士山オーバーツーリズム対策。安全な登山の周知と社会実験を通じた課題解決モデルの構築

事業概要・施策

[課題背景]

世界文化遺産である富士山では、近年の観光需要の回復に伴いオーバーツーリズム(観光公害)が深刻な課題となっています。特に夜間の「弾丸登山」や山頂付近の混雑、軽装登山、マナー違反といった問題は、登山の安全確保だけでなく、世界遺産としての価値を損なうリスクを孕んでいました。
また、隣接する山梨県側での入山規制開始に伴い、静岡県側の各登山口へ登山者が流入し、混雑がさらに加速する懸念も生じていました。静岡県として、国内外の登山者に対して富士登山のルールを周知徹底し、安全で快適な登山環境を維持するための対策が急務となっていました。

[事業概要]

静岡県はオーバーツーリズム対策の社会実験として、「静岡県富士登山事前登録システム」を導入しました。このシステムの利用促進と、安全な登山の心得を周知するための国内外に向けた戦略的広報を展開。WebメディアやYouTube、SNSを活用した多言語での情報発信に加え、登山口現地での啓発活動や、登録者へのノベルティ(リストバンド)配布を通じた入山管理の試行を実施しました。
デジタルとアナログの両面からアプローチすることで、登山者の行動変容を促し、持続可能な観光モデルの構築を目指しています。

[具体的な取り組み]

  • 戦略的な多言語デジタルプロモーションの展開

    訪日外国人および国内の登山予定者に対し、YouTube広告や各国の有力Webメディアを通じたタイアップ記事を配信しました。ターゲットの関心に合わせた精緻な広告配信により、事前登録システムへの高い誘導効果を実現。また、中国市場向けには独自のテンセント広告を運用するなど、国別の特性に応じた対策を講じました。

  • 「事前登録システム」の利用促進と現地での識別管理

    Web登録の動機付けとして、登録者限定のオリジナルデジタル壁紙を提供し、システムへの流入を強化しました。さらに、現地登山口では登録完了画面を提示した登山者に、オリジナルリストバンドを配布。これにより、登録済み登山者の視覚的な識別を可能にするとともに、記念品としての価値も提供しました。これらの施策の結果、約6万1,000人のシステム認証者数を獲得し、入山管理の有効性を検証しました。

  • 現地調査に基づく定量・定性分析と課題抽出

    社会実験の効果を次年度以降の対策に活かすため、主要3登山口(富士宮、須走、御殿場)での現地ヒアリング調査を実施しました。外国人調査員を含む体制で、登山者から直接フィードバックを収集。システム認知度の現状や、山小屋予約システムとの連携ニーズなどを可視化しました。また、インバウンド系旅行会社や出版メディアなどの関係機関へのヒアリングも併せて実施し、官民連携による今後のオーバーツーリズム対策の方向性を明確化しました。

  • Japan Web Magazine
    FaceBook掲載

  • 哈啰日本 Weibo掲載

  • B2ポスター/カード型チラシ

  • 現地調査の様子

TOPPANのソリューションポイント

  • 目的に応じた最適なプロモーションの企画・実行

    お客さまの戦略に基づき、目的を達成するための最適なプロモーションを企画・実行します。 ターゲットやタイミングに合わせて、各種媒体を活用した企画設計、効果検証をトータルにサポートします。

  • トータルソリューションを提供する総合力

    お客さまの戦略に基づき、調査・企画・実施から効果検証までトータルでソリューションを提供し、課題解決に貢献します。

  • 多言語対応

    インバウンドの観光客施策として、英語はもちろんのこと、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、ベトナム語、タイ語など多くの言語にも対応することができます。

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