群馬県 文化振興課

博物館収蔵品のデジタルデータを
活用したデジタルコンテンツによる
にぎわい創出イベントの実施

令和6年度群馬県デジタルミュージアム事業
博物館等収蔵品の高精細なデジタルデータ化および商店街での体験イベント実施によるにぎわいの創出

博物館収蔵品のデジタルデータを活用したデジタルコンテンツによるにぎわい創出イベントの実施

事業概要・施策

[課題背景]

群馬県では歴史的・文化的価値をもつ美術館・博物館の収蔵品を、デジタルデータコンテンツ化することにより、館外で活用し、活力と魅力に溢れた公共空間を創出し、交流人口の増加につなげたいという目的がありました。
2023年度施行の改正博物館法の影響からも、博物館等収蔵品のデジタルアーカイブ化が求められていました。

[事業概要]

県立美術館・博物館の収蔵品をデジタルデータ化し、デジタルコンテンツを制作。制作したコンテンツを「群馬デジタルミュージアムロード」として、前橋中央通り商店街でイベントを開催。専用のMRゴーグルを装着して商店街を歩くことで、博物館等の収蔵品を全く新しいかたちで鑑賞することができるようになりました。



美術館・博物館の収蔵品をデジタルデータ化することで、長期的にデータを保存・活用できるようになっただけではなく、デジタルコンテンツを体験することで実際の美術館・博物館への来訪促進の誘導にも寄与しました。

[具体的な取り組み]

  • 博物館の収蔵品デジタルデータ化

    群馬県立美術館・博物館にある収蔵品のデジタルデータ化を行いました。
    新規に17点の収蔵品を対象に、立体物はレーザー計測、絵画は高精細写真撮影を行い、データ取得から加工までを一気通貫で実施。これにより、修復や国際発信にも耐えうる高精度のデジタルアーカイブが構築されました。

  • 博物館収蔵品のデジタルコンテンツ制作

    デジタル化された収蔵品を活用し、体験型のMR(複合現実)コンテンツを整備しました。 現実空間に仮想情報を融合させ、家族やグループ等で楽しめることを重視した内容としました。 具体的には、国宝のはにわが目の前に現れる「はにわ大集合」、自分で好きな絵画をじっくり鑑賞する「絵画めぐり」、実物大の恐竜骨格が商店街に登場する「恐竜鑑賞」、化石の発掘現場からトリケラトプスの骨を組み立てる「恐竜パズル」の4つを制作しました。

  • 屋外での博物館デジタルコンテンツ体験イベントの実施運営

    前橋中央通り商店街を会場に、15日間の屋外MRイベントを運営しました。商店街内でのイベント実施は全国的にも珍しく、MRデバイスを装着しながら、商店街を進んでいくという非日常な体験を提供しました。予約決済システムの導入のほか、安全面を考慮したスタッフ配置で安全と賑わいの両立を実現しました。

  • 「群馬デジタルミュージアムロード」

    「群馬デジタルミュージアムロード」

  • 博物館収蔵品のデジタルデータ化の様子

    博物館収蔵品のデジタルデータ化の様子

  • 博物館デジタルコンテンツ体験イメージ

    博物館デジタルコンテンツ体験イメージ

TOPPANのソリューションポイント

  • アーカイブの構築から利活用までトータルにサポート

    企業や美術館・博物館、学校、自治体が持つ収蔵品や資料のアーカイブに関係する、調査・設計からデジタル化、データベース構築、年史編纂、コンテンツ制作、施設プロデュースまでをトータルにサポートしています。TOPPANでは、情報資産を守るだけではなく、その利活用提案までもトータルでサポートし、デジタルアーカイブの価値を高めます。

  • 高精度なMRコンテンツ開発

    カメラレンズを通して取得した情報と、3D形状レーザー計測で取得したバックデータを比較することで、高さや方向を含む正確な位置情報を推定する技術を持っています。この技術を活用して、高精細な3DCGモデルを表示させるコンテンツの開発が可能です。

アーカイブ構築・文化財コミュニケーション支援サービス

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TOPPANでは、アーカイブ構築支援のコンサルティング/実作業から情報発信の領域までをトータルでご支援が可能です。
文化財や資料をアーカイブ・デジタル化しコンテンツへと変換することで、施設内外への情報発信を図り、地域住民・観光客の皆様へ向け、文化財の魅力、地域の魅力をアピールし、集客へとつなげます。

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